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長倉洋海より

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長倉洋海よりアフガニスタン情勢に関するメッセージ 2024.10.21

 10月7日にブラジルから帰国しました。ミナジェライス州のベロオリゾンチでの写真展オープニングのための来伯でしたが、写真展に先立ち、9月30日にはクレナック族居住地にあるアユトンの家を訪れ、彼の71回目の誕生日を祝うことができました。奇しくも、アフガニスタン抵抗運動の指導者マスードも1953年9月生まれ(公式発表による)。私はほぼ同年齢の2人を、長い間写真で捉えてきました。

 先住民の文化復興と居住区確定に尽力してきたアユトンと、アフガニスタン解放闘争に精魂を傾け国民の幸せを願ってきたマスード。2人は同年齢というだけでなく、神と繋がり、大地と繋がるところに共通項があったと思います。アユトンは会うたびにマスードのことを尋ね、気にかけていました。マスードの生き方に、深いところで共感していたのだと思います。

 そのアユトンの尽力で開催できたブラジルでの写真展『長倉洋海 アユトン・クレナックとアマゾンをいく』は、サンパウロ、リオ、ブラジリア、現在開催中のベロオリゾンチ、これから更に2箇所が予定されています。これらの巡回展ではアマゾン先住民の写真に加えて、大きなモニターを使ってマスードやエルサルバドルのヘスース、コソボのザビット一家、南アフリカの鉱山労働者ソロモンなどの写真も紹介することができました。
 会場でそれらの写真に見入るブラジルの人たちの姿に、アマゾンだけでなく、深いところで繋がっている「世界」を感じてもらえたでのはないかと思っています。ブラジルを起点として、今回の写真展はブラジルにとどまらず、世界各地を旅して欲しいと願っています。

<写真展会場であるブラジル・ミナジェライス州ベロオリゾンチのブラジル国立銀行文化センターに授業でやってきた子どもたち>

 アフガニスタンは未だタリバンの支配下にありますが、マスードの思い描いた夢は色褪せることなく、人々の心の奥で煌いています。マスードの思いをポーランデの山の学校の子どもたちに重ね22年の歳月が流れました。そのアフガニスタンにはこの3年間、訪れることができていませんが、アフガニスタンのことを忘れる日はありません。

 そうした思いとともに、現地からの声と情報を基に未来を展望できる「山の学校支援の会」報告会を今年も開催します。開催日は10月26日(土)、偶然にも私の誕生日となりました。当日午前中には映画『鉛筆と銃』も上映されますので、まだご覧になっていない方は是非ともご覧ください。

報告会でアフガニスタンと世界への思いを皆さまと分かち合えればと切に願っております。

  2024年10月21日
 「アフガニスタン山の学校支援の会」代表  長倉洋海

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