2023年5月24日夜、アフリカのマダガスカルから帰国しました。
エチオピア・アジスアベバ空港を経由しての17時間にも亘る長旅でしたが、西部海岸の港町モロンダバで漁民のベルソン一家6人と出会うことができました。彼らを通してマダカスカルの人々の生活が見えてきたこと、そして、一家とささやかながら心の交流ができたことに充実感を覚えています。ほぼ一年ぶりの海外取材でしたが、「私は撮る人、旅する人なのだな」という思いを強くしました。全く知らない新しい土地を旅し、人と出会うこと、そして写真を撮ることが私の全てなのだ、と今更ながら実感した取材でした。
舟もなく網を使って親子で追い込み漁をする一家。そして、高さ20メートルを超え、樹齢二千年のものも存在し、「森の母親」とも呼ばれるバオバブの木。いつか訪ずれてみたいと思っていたマダガスカルで、自分が気に入った写真を何カットかでも撮れたことに充実感を感じることができました。