みなさま、お元気でお過ごしのことと思います。
私は2月15日、ドバイ、シリア、トルコへの取材行から帰りました。
今回の撮影本数はフィルムで200本、そのほかにデジタルでも大量に撮影しました。
4月末から始まるコニカミノルタ・プラザでの「シルクロード 私のであった人と風景」で展示する予定です。三つのスペースを使えることになり、チベットを含んだ中国西域を第一部とし、第二部では、昨年,取材した海のシルクロードの拠点だったアラビア半島のイエメンに今回取材したドバイ、シリア、トルコ、そして間もなく取材に向かうウズベギスタン、コーカサスを一挙に展示します。三つ目のスペースではいま支援を続けているアフガニスタン・パンシール峡谷の’「山の学校」の子どもたちを紹介したいと思います。その会場で、みなさまとお会いできるのを楽しみにしています。
また6月30日から山形県鶴岡市のアートフォーラムで、「子どもたちの大地」展が8月19日までの予定で始まります。これは東京・安曇野のちひろ美術館での「地球ーぼくたちの大地」の作品に加え、ワタネ・マン「私の国 アフガニスタン」、「ザビット一家、家を建てる」「Dear Friendともだち」などに新作を加える200点近くの展示になる大掛かりなものです。藤沢周平の生誕の地・鶴岡はなかなかいいところですので、こちらにも足を運んでもらえると幸いです。
昨日、やっとバジリコ出版から出す予定の『お〜い、若者たちーぼくはフォトジャーナリストになった」(仮題)の写真入稿が終わり、ホッとしました。二年以上前からの企画でしたが、私がダラダラと手をつけずにずいぶんと時間がかかってしまいました。岩波新書の『フォトジャーナリストの眼』はフォトジャーナリストとしての取材と出会いを書いたものですが、これはフォトジャーナリストを目指すまでの経緯や動機、その頃の想いから始まって、26年の取材の中から見えて来たもの、いま考えていることなどを語り調で書いたものです。コニカミノルタでの写真展には出来上がっている予定ですので、これも目を通していただけると幸いです。
あれやこれやの宣伝文のようなものになってしまいましたが、今回、イスタンブールまで取材したことで、いろいろなことがまた見えてきました。それは、私がいかにいろいろなことを知らないかということの裏返しでもあるのですが・・。
シリアでは、ギリシャ・ローマ文化とペルシャ文化の融合を見、私たちの仏教文化に通底するものも感じました。トルコでは、クルドの人々のオープン・マインドにうれしくなりました。チャイハナでも、どこでも暖かく受け入れてくれるのです。もちろん、女性の撮影もOK。でも、大都市、そしてイスタンブールと豊かな地域に移動するにつけ、すこしづつその心根にも変化が現れていったような気がします。
シルクロードの撮影は順調。ぜひとも、その写真を見ていただきたい、シルクロードに生きる民の姿や息づかいに触れてもらいたい。人間と風土が立ち上がってくるような写真展をコニカで実現したいなあと思っています。
また、みなさまとお会いできる日を心より楽しみにしております!
長倉洋海